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実務ガイド / 2026.07.31

インボイス制度はいつから?建築士事務所が「今」やるべきこと【開始日・経過措置・実務対応】

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「インボイス制度、そもそもいつから始まったのか」——設計に集中したい建築士さんから、私たちはこの質問をよくいただきます。結論から言えば、インボイス制度(適格請求書等保存方式)は2023年10月1日にすでに始まっています。ただし「開始した」ことと「一人事務所として何をすべきか」は別の話です。この記事では、開始日と経過措置のスケジュールを整理したうえで、独立して設計事務所を営む方が実務で押さえるべき点を、根拠に沿って静かにご説明します。

インボイス制度は「いつから」——正確な開始日

インボイス制度の登録申請受付は2021年10月から始まっており、制度そのものの運用開始は2023年10月1日です。つまり本稿執筆時点ではすでに施行済みで、「これから始まる」ものではありません。設計料の請求において、取引先(施主やゼネコン、工務店など)が仕入税額控除を受けるためには、原則として適格請求書(インボイス)の交付が必要になっています。

ここで重要なのは、「いつから始まったか」よりも「自分が登録すべきか」「登録した場合に請求書の様式が要件を満たしているか」という一人事務所ごとの判断です。開始日を過ぎた今も、対応が中途半端なまま運用している事務所は少なくありません。

いつまでに何が変わる——経過措置のスケジュール

インボイス制度には、免税事業者からの仕入れに関する経過措置が段階的に設けられています。時系列で整理すると次のとおりです。

  • 〜2023年9月30日:旧制度(区分記載請求書等保存方式)。
  • 2023年10月1日〜2026年9月30日:免税事業者からの仕入れについて、仕入税額相当額の80%が控除可能な経過措置期間。
  • 2026年10月1日〜2029年9月30日:控除できる割合が50%に縮小。
  • 2029年10月1日〜:経過措置終了。原則としてインボイスがなければ仕入税額控除は不可。

とりわけ2026年10月は、80%控除から50%控除へ切り替わる節目です。取引先が免税事業者である外注先(職人・大工など)への支払いがある建築士さんは、原価の見え方が変わる可能性があるため、契約や見積の前提を見直す時期に差しかかっています。制度の詳細は必ず国税庁の一次情報でご確認ください。

登録すべきか——一人事務所の判断ポイント

登録は義務ではなく選択です。判断の軸はおおむね次の二つです。

  • 取引先が課税事業者中心か:ゼネコンや工務店、法人施主が主な取引先であれば、インボイスの交付を求められる場面が多く、登録のメリットが大きい傾向にあります。
  • 自身の課税売上高:年間売上が一定規模に達し、いずれ課税事業者になる見込みが強いなら、早めの登録が実務を簡素にします。

いずれの場合も、判断は税理士さんと相談のうえで行うのが安全です。私たちはツールの提供者であって、税務判断そのものを代行するものではありません。ここは正直にお伝えしておきます。

登録した後に残る「実務の負担」

制度対応で見落とされがちなのは、登録そのものよりその後の日々の運用です。適格請求書には登録番号・適用税率・税率ごとに区分した消費税額といった記載要件があり、一件でも様式を外すと取引先が控除を受けられません。さらに、発行した請求書の控えや受領した請求書は、電子帳簿保存法に沿って適切に保存する必要があります。設計業務では建築士法に基づく工事監理記録や図面・写真の長期保存も求められるため、一人事務所は「保存すべき書類」が想像以上に多いのが実情です。

BEFORE:エクセルで作った請求書に手作業で登録番号を追記し、控えはメールの送信済みフォルダとローカルに散在。月末、税理士さんへ渡すデータを探すだけで半日。AFTER:請求書の様式は要件を満たした状態で発行され、控えも案件ごとに整理され、会計へ渡すデータは形式を揃えて書き出せる——この差が、設計に使える時間そのものになります。

設計事務所のバックオフィスを一本の線でつなぐという発想

私たちがつくっているtategumiは、一人(独立)建築士事務所のための業務OSです。見積→施主承認→請求→入金→会計ソフト連携までを一つのループでつなぐことを目指しています。制度対応を「請求書ソフト」だけで部分的に解くのではなく、日々の業務の流れの中に自然に組み込むという発想です。

  • 適格請求書(インボイス)に対応した請求書を、案件の流れの中でそのまま発行。登録番号や税率区分の記載漏れを防ぎます。
  • 施主・職人とのやり取りはLINE完結(アプリのインストール不要)。送られてきた写真やファイルは案件ごとに自動で整理され、全文検索で必要な一枚をすぐに取り出せます。工事監理記録の整理にも役立ちます。
  • 請求書はカード/PayPay/銀行振込に対応し、即日入金で督促電話から解放されます(決済手数料:カード約3.6%/PayPay約1.6〜2%/振込無料)。
  • 月末は弥生・freee連携を前提としたCSVで書き出し、税理士さんと共有。電子帳簿保存法に準拠した保存を意識した設計です。

提供時期については正直にお伝えします。tategumiは2026年後半ローンチ予定で、現在は先行ユーザー(最初の100名)を募集している段階です。運営はAMARELO株式会社(神奈川県鎌倉市)。料金は月額¥7,980(先行ユーザーは¥4,980)初期費用¥060日間の無料お試し。初期設定(約45分)は画面共有で伴走し、データ移行も無料で対応します。放り出さないことを、道具としての誠実さだと考えています。

まとめ——「いつから」の次に来る問い

インボイス制度は2023年10月1日にすでに始まり、2026年10月・2029年10月と経過措置が段階的に縮小していきます。「いつから」を確認したら、次は「一人事務所として、日々の請求と保存をどう回すか」という問いに移る番です。制度は動きます。だからこそ、見積から入金・会計までを一本の線でつなぎ、法令対応を業務の流れに溶かし込んでおくことが、設計に集中するための最も静かな備えになります。

売り込みはありません。もし一人事務所のバックオフィスを整えることに関心があれば、先行ユーザー募集のご案内をご覧ください。制度対応も、入金も、保存も——設計の邪魔をしない道具として、私たちがお手伝いできればと思います。

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