実務ガイド / 2026.07.29
PayPayで請求(リクエスト)を送る方法|設計料の受け取りにも使える基本のやり方
「PayPayで代金を請求したいけれど、リクエストのやり方がわからない」——友人との立て替え精算だけでなく、フリーランスや一人(独立)建築士事務所の方から、設計料や実費の受け取りにPayPayを使えないかというご相談をいただくことが増えました。この記事では、PayPayの「請求(送金リクエスト)」の基本的な手順を整理したうえで、個人間の送金と、仕事の代金を受け取ることの違い——インボイス制度や電子帳簿保存法との関係まで、実務目線で丁寧にご説明します。
PayPayの「請求(リクエスト)」とは
PayPayには、相手に金額を指定して支払いをお願いする「送金リクエスト」機能があります。飲み会の割り勘や立て替えの精算のように、相手のPayPay残高から自分の残高へ送ってもらうための仕組みです。相手が同じくPayPayを使っていれば、電話番号やPayPay ID、QRコード、受け取り用リンクを通じて、数タップで請求のお願いを送れます。
まず前提として、送金・受け取りを使うには本人確認(eKYC)の完了が必要な場合があり、受け取れる金額や残高の種類にも上限・条件があります。UIやメニュー名は更新されることがあるため、実際の操作前に必ずお手元のPayPayアプリの最新画面をご確認ください。
PayPayで請求(リクエスト)を送る基本のやり方
おおまかな流れは次のとおりです。
- ホーム画面で「送る・受け取る」をタップ:画面下部または上部にあるメニューから入ります。
- 相手を選ぶ:連絡先(電話番号)、PayPay ID、QRコードの読み取り、または受け取り用リンクの共有から相手を指定します。相手がまだPayPayを使っていない場合は、リンクを送って登録・支払いをしてもらう形になります。
- 金額とメッセージを入力:請求したい金額を入れ、「なんの精算か」がわかる一言メッセージを添えると、相手も安心して支払えます。
- 「請求する(リクエスト)」を選んで送信:これで相手に支払いのお願いが届きます。
- 相手が承認・支払い:相手が内容を確認して支払うと、あなたのPayPay残高に反映されます。
複数人にまとめて請求したいときは、割り勘(グループでの精算)機能を使うと、一人ずつ金額を割り当てて一括で送れます。相手が支払ったかどうかも一覧で確認できるので、「誰がまだ払っていないか」を追いやすいのも利点です。
個人間の「送金リクエスト」と、仕事の「請求」は別物です
ここが、私たちがいちばんお伝えしたいところです。PayPayの送金リクエストは個人間のお金のやり取りを前提とした機能で、原則として「商品・サービスの対価の受け取り」=事業としての決済とは扱いが異なります。設計料のように反復・継続して受け取る事業収入を個人間送金でやり取りすると、記録が残りにくく、後述の税務・法令対応で困りやすいのです。
建築士さんの場合、少なくとも次の3点で「ただ受け取れればよい」では済みません。
- 適格請求書(インボイス):インボイス制度のもとでは、施主が仕入税額控除を受けるために、登録番号・税率・税額を記載した適格請求書の交付を求められます。PayPayのリクエスト画面のメッセージだけでは、この要件を満たせません。
- 電子帳簿保存法:メールやアプリ経由でやり取りした請求・領収に関する電子データは、電子帳簿保存法に沿って保存する義務があります。アプリの履歴に残るだけでは、検索要件などを満たす保存とは言いにくい場合があります。
- 記帳と確定申告:事業収入は、いつ・誰から・何の対価として入金されたかを帳簿につけ、外注費や源泉徴収と合わせて整理する必要があります。個人間送金の履歴からこれを起こすのは、想像以上に手間がかかります。
つまり、PayPayの送金リクエストは「立て替えの精算」には便利でも、設計料の請求書として使うには足りないのが実情です。
設計料をキャッシュレスで受け取るなら、どう考えるか
それでも「施主にとってPayPayやカードで払えるのはありがたい」という声は本当に多く、支払い方法の選択肢を増やすこと自体は、入金を早め、督促の連絡を減らす確かな効果があります。ポイントは、「決済手段としてのPayPay」と「請求書・帳簿としての正しさ」を両立させることです。
具体的には、次のような形が実務に合います。
- 設計料は適格請求書の要件を満たした請求書として発行する。
- その請求書を、カード・PayPay・銀行振込など、施主が選べる形で支払えるようにする。
- 入金と請求のデータを、そのまま帳簿・会計ソフトに流し込めるようにしておく。
着手金・中間金・竣工金のような分割請求も、その都度きちんと請求書を残しておけば、案件ごとの入金状況が見え、確定申告の時期に慌てずに済みます。分割請求の書き方は設計料の見積書の書き方ガイドもあわせてご覧ください。
一人建築士事務所の「請求から入金まで」を一本の線でつなぐ
私たちTategumiは、こうした一人(独立)建築士事務所のための業務OSをつくっています。見積→施主承認→請求→入金→会計ソフト連携までを、ひとつのループでつなぐ考え方です。
施主や職人とのやり取りはLINE完結(アプリのインストールは不要)。請求書はカード・PayPay・銀行振込に対応し、条件が整えばカード/PayPayで即日入金されるため、「入金待ち」と督促電話のストレスを減らせます。決済手数料の目安はカード約3.6%/PayPay約1.6〜2%/銀行振込は無料です(手数料率は改定される場合があります)。
発行する請求書は適格請求書(インボイス制度)に対応し、やり取りは電子帳簿保存法を意識した形で保存。月末は弥生・freee連携(弥生インポート形式のCSVエクスポート)で、税理士さんへの共有もスムーズです。案件ごとに施主・職人がLINEへ送った写真やファイルは自動で整理され、建築士法にもとづく工事監理記録や設計の経緯を、あとから全文検索で見つけられます。
料金は月額¥7,980(先行ユーザーは¥4,980)・初期費用¥0・60日間の無料お試し。現在は最初の100名の先行ユーザーを募集しています(2026年後半のローンチを予定して開発中です)。初期設定(約45分)は画面共有で伴走し、データ移行も無料で対応します。
関連ガイド
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